あのアーティストの声種は?声楽の分類で分けてみた
普段カラオケで「髭ダンって高い!」とか言いながら歌っているかもしれません。
ロックやポップスには声を分けるという習慣がないので、曲のキーなどから高い/低いを分けています。
でも、クラシックなどの声楽には声を楽器とみなして分類するという考え方があります。
ここでは、あなじみのアーティストを声楽的な方法で分類してみようと思います。
声楽の声の分類を声種といって、男性はバス/バリトン/テノール、女性はアルト/メゾソプラノ/ソプラノがあります。
- テノール:高くて軽い中性的な声
- バリトン:やや低い男性的な声
- バス:低く重い声
- ソプラノ:最も高く軽い声
- メゾソプラノ:少し重さのある高い声
- アルト:やや低く重い声
男性アーティストと女性アーティストを3つの声種で分けてみたいと思います。
男性アーティスト
テノール
テノールは高く軽い声が特徴です。
hiA以上の高さになると自然とミックスボイスになる人もいます。
最高音はhiC以上で、人によってはhiFやhiGまでミックスボイスで出せる人もいます。
テノールのボーカリストで代表的な人を列挙してみました。
曲の音域は最低音がmid1Fくらいで、最高音がhiA~hiCくらいです。
一般的にはテノールの音域はmid1C~hiCといわれています。
テノールの声種の人はhiA~hiBくらいなら張り上げずにナチュラルに発声することができます。
特に草野マサムネさんの綺麗なミックスボイスは有名ですよね。
テノールの中でも声質はさまざまで、TAKAさんのような力強いミックスボイスもあれば、藤原聡さんのような息っぽいミックスボイスもあります。
カラオケで歌う場合、ここに挙げた人の曲を原キーで歌うのは、同じテノールの声の人じゃないと厳しくなってきます。
バリトンの人はキーを2~3つは下げないと難しい曲もあるでしょう。
バリトン
バリトンはテノールよりも低音の音域が広く、声に厚みがあります。
高音も苦手ということはなく、hiA~hiCくらいの曲を歌っている人もいます。
別な見方をすれば、テノールよりも音域が広いとも言えます。
ミスチルの桜井さんがバリトンというのは少し以外かもしれませんが、低音もかなり出せるんです。
最低音がlowGの曲もあるので、テノールとはちょっと違います。
限りなくテノールに近いバリトンというのが正確かもしれません。
ラルクのhydeさんも非常に高音が得意なイメージがありますが、低音もかなり出せます。
『瞳の住人』では地声でhiC、裏声でhihiAまで出していますが、低音もかなり出してます。特にソロの曲では低音が使われています。
なので、ここで紹介しているアーティストは高音もかなり出るけど低音も出せるから、どちらかというとバリトンに分類しているという感じです。
ただ、高音は出るけど声質は太めだったり、テノールよりは若干重めだったりします。そういう部分も含めてのバリトンです。
バス
バスは男性の声種の中で最も重く低い声です。
クラシック歌手の中でもバスの人はとても少ないです。
バスの声なのか判断が難しいのですが、あえてあげるとすれば反町隆さんです。
反町隆さんは俳優としてデビューしてレコードも出されていました。GTOに主演して主題歌のポイズンも歌っていました。
曲の音域だとバスといっても良い感じなんですが、反町さんのバリトンボイスと形容されることもあります。